『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』(ドラゴンクエストナイン ほしぞらのまもりびと)は株式会社スクウェア・エニックスのゲームソフト。ジャンルはロールプレイングゲーム(RPG)。
ニンテンドーDS(以下DS)用ソフト。日本において、2009年7月11日に発売された。
概要の項目では、主に導入部分のみの説明とする。詳細、核心部分に関してはゲームシステムの項目以下を参照のこと。
ソフトの概要
『ドラゴンクエスト』シリーズの本編第9作品目。開発は前作『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』に引き続き、株式会社レベルファイブが担当。
ドラゴンクエスト本編作品で初めて、MORPGとしてマルチプレイ要素が導入された作品である(従来どおり、シングルプレイのみでも本編をクリアできる)。プラットフォームが、テレビの前でプレイする据置型ゲーム機ではない携帯型ゲーム機であることや、マルチプレイ要素の導入を理由に、「外伝」とすることも検討されたが、長期的なスケジュールを考慮した結果、本作を「本編」として制作に全力を注ぐこととなった。
出荷本数は、発売から3日後の2009年7月14日時点で300万本、同年9月24日時点で400万本、発売から5ヵ月後となる同年12月21日時点でシリーズ過去最高の415万本を突破した。
2010年3月4日に廉価版が発売された。
ストーリー
主人公は「天使」。天使達は人間の影から見守り、手助けをして暮らしている。彼らの目的は神様に会う事。人間達からの感謝の気持ちである「星のオーラ」が十分に溜まると、「世界樹の木」に「女神の果実」が実り、神の国へと行けるのだという。
ついに星のオーラが溜まり、女神の果実がなったが、ある事件が発生したことにより、果実は全世界へと散らばり、主人公も地上へと落ちてしまう。
本作のシステム・特徴
旧作から引き継いだシステム
『III』と同様の仲間集め、職業、転職のシステムがある。プレイヤーが名前と、「戦士」や「魔法使い」などの「職業」を設定したキャラクターを作り、主人公を含めた最大4人のパーティーを組んで冒険を行う。ストーリーを進めることでキャラクターの職業を「転職」させることもできる。
『VIII』と同様のスキルシステムがあり、スキルを上達させる事で、ステータスが上昇したり、戦闘で使える様々な特技を覚えたりする。
錬金のシステムも『VIII』から引き継いでいる。
本作固有のシステム
顔や髪型などをアバターのように設定できる自由度の高いキャラクターメイキングが採用されている。
一部を除き、戦闘システム、フィールドシステムにはシンボルエンカウント方式を採用している。すなわち、モンスターはフィールド上に表示されており、それと接触するとモンスターとの戦闘が開始される。
「クエスト」と呼ばれる短い冒険が100以上用意されている。これらは街の人に依頼されて行うもので、これらのクエストは物語本編とは直接関係がないため、本編を気にせず好きな時に楽しむ事ができる。
「宝の地図」という新たなシステムが登場。地図に描かれた場所を調べる事で、そこにある地下ダンジョンを冒険する事ができる。ダンジョンをクリアすると、新たな宝の地図がランダムに生成され、次のダンジョンを楽しむ事ができる。宝の地図も物語本編とは無関係なため、好きな時に楽しむことができる。これらの宝の地図はすれちがい通信により、他のプレイヤーに渡すことが可能である。本作のすれちがい通信は、全国各地に「ルイーダの酒場」と名付けられた専用コミュニティースポットが設けられたり、特殊条件のダンジョンをプレイできる通称「まさゆきの地図」の発見など、社会現象になった。
Wi-Fi通信を利用する事によって、追加のクエストの配信を受けたり、アイテムをゲーム内の通貨で購入したりする事ができる。また、インターネット連動型の企画も行われている。
他のプレイヤーのキャラを自分のDSの中に呼び込み、一緒に冒険するマルチプレイも可能である。
ゲームシステム
プレイヤーキャラクター
ナンバリングタイトルでは初めて、名前を5文字まで入れられるようになった(外伝では『モンスターズ2』から実装されている)。
主人公を含めた各パーティーキャラクターは、登録の際に、性別・体型・髪型・髪の色・顔・肌の色・目の色・名前(かな・カナ5文字まで)・職業(仲間のみ)をあらかじめ設定する。自分で仲間キャラクターを作れるシステムは『III』以来、主人公の性別を設定できるのは『IV』以来である。また、全8箇所への装備品によって外見グラフィックが変化し、キャラクターはさながらアバターのようになる(そのためネタ装備とも言えるような装備が多数ある)。発見した「しぐさ」を設定し、コマンドによって行うこともできる。
パーティーキャラクターは必ず「旅芸人」などの職業を一つ持っており、職業によって装備できる武具や覚える呪文・特技などが異なり、キャラクターの性能的な特徴が決定付けられる。
主人公の職業は最初は天使から旅芸人となるが、ルイーダの酒場で作成するキャラクターが最初に就く職業は前述のとおりキャラクター登録の際に決定でき、また「ダーマ神殿」にて転職できる。本作の上級職への転職条件は特定のクエストをクリアすることとなった。
基本コマンド
『VIII』までとは大きく異なっている。主要コマンドでは「はなす」と「しらべる」がなくなり、「べんりボタン」でのみの操作となったほか、「なかま」のコマンドが「そうび」と「つよさ」に分けられた。これにより、『VI』以降は「さくせん」コマンドの内部コマンドになっていた「そうび」が主要コマンドとして復活。「そうび」と「つよさ」は、画面切り替えが行われるようになるなど、これまでのようにウインドウを重ねて表示する形式ではなくなっている。
「せんれき」は最初は使用できないが、ゲームを進めると選択可能になる。また、「さくせん」コマンドの内部コマンド「さくせんがえ」にて、パーティメンバー各位の配置を「前列」か「後列」のいずれかに設定するようになった。従来作にあった「ならびかえ」コマンドは本作にはないため、キャラクターの順番を入れ替えるにはルイーダの酒場で一度仲間を預け、再び呼び出す以外に方法はない(主人公は預けられないため、主人公を死亡時以外は他のキャラを先頭にできない)。
転職・転生システム
「転職システム」は、『III』や『VI』、『VII』とは異なり、転職前のステータスは転職後に影響を及ぼさず、職業一つ一つにレベルとステータスが独立している。呪文は職業固有となり、他の職業には持ち越せない(スキルポイントで覚えた特技・スキル、割り振っていないスキルポイントは持ち越せる)。呪文はレベルアップのみで覚え、特技はレベルアップでは一切覚えない。ただし、主人公のみが覚える呪文「ルーラ」と特技「おうえん」についてはどの職業に就いても使用できる。
今作からそれぞれの職業でレベル99に達した職業のスキルを維持したまま、再度レベル1からやり直す事ができる「転生システム」が新たに導入されており、本編クリア後から解禁される。転生については最初の転生のみ、職業に応じたアイテムを入手できる。転職や転生は『III』、『VI』、『VII』同様、「ダーマ神殿」にて行なう。賢者がさとりスキルで習得する特技「ダーマのさとり」は、場所を問わずに転職ができるというものであるが、この特技では転生はできない。
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